木は生息した環境によって、一本一本異なる性質を持っています。建物を建てる時には、その地に生え、育った木材を使用するのが理想的と言われています。その土地の気候風土をよく知っている木材は、気候の影響を受けにくく、優れた調湿性・耐久性・耐蟻性を発揮するためです。
本間工務店では、重要な梁や柱にはより強度を増すために、育ったままの丸太を使用しています。シックハウス症候群やアレルギーの心配が少ない山形県産、置賜産の原木を仕入れ、自社で時間をかけてゆっくりと自然乾燥させています。
本間工務店では日本古来の伝統構法に近代の構造力学的な観点を取り入れた在来工法(木造軸組工法)で施工を行っています。
大工の技である、継手(材の継ぎ足し)、仕口(つなぎ目の接合)などの手法を用いながら、一本一本の木の木目を丁寧に読み、墨付け手刻みで施工。軸組には、釘金物に頼らない昔からの伝統工法で施工しています。
確かな技術と知識を持つ職人が、素材の良さを最大限に引出しながら、先祖代々受け継がれた伝統技術に裏打ちされた、丈夫でしなやかな家を建てます。
自然の中で生まれたものは、ずっと呼吸をしながら生き続けます。本間工務店では、化学物質を極力排除し、安心安全な自然素材を使用しています。
内外壁材には、選ばれた天然素材のみで作られるドイツ本漆喰や国産杉の板張り、塗料にはドイツに昔から伝わるレシピで作られた100%植物油と植物ワックスの自然塗料を使用。木の呼吸を妨げることのない、木を活かす塗料の香りはまるでアロマのようです。
土に還る、自然素材をふんだんに使いながら、深呼吸をしたくなるような、住まう人の健康を大事にする家づくりをしています。
基礎は家にとってとても重要です。そのため、特に時間と手間をかけてゆきます。
地盤調査にはじまり、地業もしっかり、強度が確実になるまで1ヶ月以上の養生を行うこともあります。また、隠れてしまうけれど大切なベース部分にも無垢材を使用します。下地から無垢材。一棟丸々、無垢材のみで施工いたします。
さらに、断熱材に国産材を圧縮した断熱ボードと木質繊維断熱材を二重貼りすることで、寒い冬は暖かく、暑い夏は涼しい、1年を通して快適に過ごせる空間をつくってゆきます。
本間工務店では、職人による匠の技を取り入れながらこだわりの家をつくってゆきます。
ご要望に応じて、日本古来の土間三和土(たたき)や、耐久性・耐不朽性に優れ、香りの良い青森ヒバを使用した浴室、石やレンガ、版築で施工した薪ストーブの炉壁・炉台など、快適な暮らしのお役に立てるよう、できる限り手づくりで、質の良いものをご準備しています。
さらに、無垢材の家具建具の製作を行うことも可能です。
無垢材や天然素材は時と共により美しく、より味わい深くなってゆきます。
自然界で長い年月を経てゆっくりと創られたものは、人工的な素材に比べ経年変化のスピードは遅く、そのほとんどは「味わい」と言えるものです。家族と共に歳を重ね、その変化をも楽しむ。それが本物の家に住む醍醐味でもあります。
本物を使うことは、大切に使い続けるという丁寧な心を育み、そしてそれを次の世代までも残そうという意識の向上にも繋がってゆきます。
本間工務店は、田舎の小さな工務店です。展示場はなく、多くの宣伝は行っていません。大きな会社でかかるような経費を削減することで大切な家を適正な価格で建てていただけます。
良いものは高く手が届かないと敬遠されがちです。私たちは経費を最小限に抑えることができるため、大切なご予算を質の向上に費やさせていただきます。
家族構成はもちろん、好みや習慣などのお話を伺いながら施主様と共に設計し、じっくり丁寧につくりあげてゆくことを大切にしています。風や太陽の光、それら自然の力を上手に住環境に取り入れるご提案をし、造り手の顔が見える美しく丁寧な仕事で、住まう人へとお引渡しいたします。
時が経ち家族が育ち、親から子へ、さらに次の世代へと託せる財産として繋いでいけるもの、それこそが「本物でつくる家」であると考えています。
家を建てる時の少しの工夫と手間で、エネルギーを守り、未来の子供たちを守る。家づくりを通して、現在から未来へ、人と人とを紡ぐお手伝いをさせていただきます。